Leaner

ベテランの調達スキルを次世代へ継承〜チーム力を高め、価値の高い業務に集中できる環境を構築〜 

社名

株式会社ジャムコ

従業員数

2,723名(単体:1,210名)〔2025年3月31日現在〕

事業内容

「航空機内装品製造事業」「航空機シート製造事業」「航空機整備事業」「航空機器製造事業」の4つの事業を柱とし、快適な空の旅を支えるサポートをしています。
「技術のジャムコは、士魂の気概をもって」の理念を基に、高シェア製品・特殊工程技術を強みに「あくなき挑戦」と「品質・スピードで」航空機業界を独自の技術力でそれぞれの領域・分野で”No1”を常に目指し、皆さまの快適な空の旅のお手伝いしています。

課題

・紙とハンコによる業務の非効率化
・業務情報のブラックボックス化
・次世代への調達スキルの継承

株式会社ジャムコは、航空機内装品や特殊用途製品など、幅広い製品を提供されているメーカーです。
調達業務の効率化を目指し「リーナー見積」を導入された同社の、導入後の具体的な効果や、今後の展望について詳しくお話を伺いました。


■お話を伺った方
株式会社ジャムコ 航空機整備・製造事業部 機器製造工場 

担当部長 兼 業務計画室 室長 岡本 昌則 様
担当部長 兼 業務計画室 天野 好則 様
業務計画室 計画グループ 南 吉洋 様
業務計画室 外注グループ 大導寺 壮一 様
※所属組織は、インタビュー実施時点のものです。


ー現在の「リーナー見積」の活用状況について具体的に教えてください。

大導寺様:主に材料・一般部品を購買する購買部門、購買・部品製造を依頼する計画部門、そして部品製造を委託先へ依頼する外注部門を中心にリーナー見積を活用しています。現在はその他の部門でも活用を広げています。

リーナー見積の導入当初は、外注部門と購買部門における製造の依頼業務や、昨今の動きとして必要なリピート品の価格の都度確認といった見積業務でリーナー見積の活用をスタートしました。

現在は活用を広げており、製造部門では消耗品や工具の購買、品質保証部門においては計測の外注見積などにも活用しています。

リーナー見積の導入効果について

ー「リーナー見積」の活用により、従来と比較して業務はどのように変化しましたか?

南様:導入前の見積業務は主にメールで行っており、常に数百件ものメールを管理しながら業務を進める必要がありました。導入後は、メール作成の手間がなくなり、一元管理できるようになったことが、大きな変化だと感じています。

見積取得にあたり、構成部品の見積を全て揃える必要があり、それらの見積を合計すると膨大な量になるため、以前は管理しきれず埋もれてしまい、管理者も進捗を追えない状況にありました。

Excelでindex化し、管理を試したこともあるが、データ量が多く、2、3週間でExcelが動かなくなってしまいました。

現在は、リーナー見積を活用することでメールでの見積業務が減り、案件ごとの進捗状況が可視化されました。従来、見積のメール作成には30分から1時間ほどかかっていましたが、リーナー見積を使うことで10分ほどに短縮されています。

職人技のような調達業務、若手社員が継承できる業務環境の構築を実現

南様:リーナー見積を使うことで、案件の進捗状況を確認できるようになりました。また協力工場とのやり取りが情報として蓄積されていくので、具体的な業務の進め方を後からでも見て学べるようになってきました。どのような部品特性の物をどこの協力工場へ依頼すれば良いのかを皆が理解できるようになってきていると感じています。

担当者は、リーナー見積で実際に行われていた選定までのやり取りを見ることで、「この特徴がある物はここに依頼して良い」といった情報がノウハウとして浸透していきます。

また、管理側は「この案件は下書きまで進めているな」と案件ごとに進捗を把握し、「この案件はもう一社ここも聞いてみると良い。」など、明確なアドバイスやフォローをしながら、業務ができるようになってきていると感じています。

「もうここで決めよう」「ここのステップまで取れているから、いけるよ」といった会話も生まれ、業務が可視化されることで意思決定もスムーズになっていると感じます。

天野様:以前の調達業務は職人技のような側面があり、「この業者にはこう交渉する」「あの業者はこの製品が強い」といった、経験によって個人的に得られたコツや情報を基に、上手く業務をこなしていました。

そのため、詳細な情報共有などをせずとも、見積が自然と出てくるような時代もありました。しかし、ベテランの方々が退職し、若い世代にシフトしていく今、若手を育成するには紙ベースの業務では限界があります。

今、ベテランと新人がいる中で、若手は積極的に情報を入力しています。一方でベテランはデジタルツールを苦手とする方が多いため、若手に入力を依頼することも少なくありません。その結果、ベテランの知識が若手に引き継がれているんです。
さらに若手社員が積極的にリーナーの活用改善を進めており、いい流れが生まれています。

岡本様: 導入当初、私自身、システムへの抵抗感はありましたが、今は業務が可視化されることのメリットは非常に大きいと感じています。
複数業者とのやり取りがオープンに共有され、可視化されることで、誰が何を担当しているのか分からないという業務のブラックボックス化の解消に繋がりました。総合的にコスト面でも比較的安価だと感じています。

天野様:リーナーはユーザーインターフェースが良く、使いやすい点も大きなメリットです。派遣スタッフの方でも、1日あれば使えるようになるほど分かりやすいです。もうメールも紙もハンコもゼロになりました。

ツールで解決できない調達課題、リーナーの活用でより価値の高い業務に注力できる環境を構築

大導寺様:調達の仕事は見積の取得はもちろんですが、大きな価値はもう少し違うところにあるのではないかと考えています。
具体的には、私たちが調達する部品には特殊なものが多く、熟練工の技によって作っていただいているものも多数あります。しかし、昨今の状況として職人の高齢化により、商品製造の継続が困難になり、安定的な調達ができなくなるという課題を抱えています。

そしてこのような難しい部品の調達に関しては、どんなツールがあったとしても突破口を探すのは難しいものです。新しい業者さんの開拓から始まり、技術者とのコミュニケーションや細かい調整を何度も重ね、ようやく部品の調達が可能になります。私は、このような難しい業務にこそ調達の仕事の大きな価値があると考えています。

このような課題に対し、リーナーを活用することで、業者さんへの依頼の投げかけや案件の全体的な進捗や状況を把握、管理できるので、技術、品質などの調整業務に集中できるようになりました。

今までは、このような状況においても全体像がよくわからない状態でやっていたので、個別担当に状況や進捗を聞きにいく必要がありました。
今は回答状況や、進捗が可視化されたので、「1社とりあえず来てるからここに聞いてみますよ」「期限もあるからここで進めよう」という風に業務の会話が変わりました。

そして、リーナーの活用により業務が効率化され、さらに価値のある業務に重きをおくことができるようになりました。

チームメンバーの自発的な動きの可視化につながる

天野様:急ぎの案件の発生時は、リーナーの案件管理に技術者や関係者全員を追加することもあります。そうすると、コミュニケーションはスムーズになりますし、対応すべき部門の担当者が自発的に案件の進捗を確認し、回答やコメントをしてくれます。

リーナーを活用することで業務の可視化だけでなく、これまで見えなかったメンバーの自発的な活動も可視化されています。

南様:可視化によりメンバーの業務への取り組み変化は、想定以上の効果を発揮することができた要因として、使いやすいインターフェースのシステムであることだと考えていますし、私自身システム選定において大切にしている点です。

導入時と担当者は変わっていますが、運用するメンバーが増えているにもかかわらず、システムを使いこなしています。もう「リーナー見積がないと業務が考えられない」という状況になったと感じています。

岡本様:業務が属人化していると、各メンバーが明日何をやるのか分からないですし、フォローも難しい状況でした。業務が可視化されることで、状況に応じたフォローを皆でできるようになったことは非常に大きな成果だと思っています。

ベテランではなくても、技量を持っている人じゃなくても、システムに明るくなくても、簡単に操作ができますし、このままどんどん推進していきたいと思います。

仕事のやり方も今後さらに変化していくと考えており、将来的には人員構成を検討する上でのデータにもなり得るのではないかなど、幅広い活用を期待しています。

ー最後にどのような調達部門を目指しているか教えてください。

岡本様:私たちのような製造業において、調達部門の強さは今後の成長、そして生き残る道を大きく左右すると考えています。

近年のサプライチェーンは混乱が頻繁に発生しており、また、私たちの属する航空業界においては変化が著しく、特にコスト転嫁のスピードは非常に速くなっています。このような環境の変化を的確に捉え、調達を実行できる部門へと成長していく必要があると考えています。そのために、リーナーは有効かつ必要なツールの一つであると認識していますし、今後は過去のデータも積極的に活用して、組織全体の調達力を向上させていきたいと考えています。


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