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AGC横浜テクニカルセンターにてコスト削減を達成、AGC株式会社の調達部門が取り組むソーシングフローの構築

社名

AGC株式会社

従業員数

55,999名(国内外連結グループ従業員/2021年12月末現在)

事業内容

建築用板ガラス、自動車用ガラス、ディスプレイ用ガラス、電子部材、クロールアルカリ・ウレタン、フッ素化学・スペシャリティ、セラミックス、医薬品原薬・中間体の受託製造

課題

・アナログな業務フローによる業務の非効率
・ソーシング情報の蓄積と共有ができておらず、属人化している
・サプライヤーの競争環境を構築できていない

AGC株式会社は、「ガラス」「電子」「化学品」「セラミックス」という4つの事業領域をコア事業とし、 多様な技術を基盤に、建築、自動車、ディスプレイ、電子業界など幅広い市場に向けた商品を展開しています。
この度、AGC株式会社が導入した「リーナー見積」について、これまでの課題や導入後の効果について詳しくお話を伺いました。

■お話しを伺った方
AGC株式会社 調達・ロジスティクス部 村田 様


ー最初に調達部門、村田様の業務について教えてください。

村田様:AGC株式会社の調達部門は、本社と工場を含め約200名が所属しており、安定供給、コスト削減、サプライヤー探索などをミッションとして業務を行っています。私は主に、研究開発部門における物品購入や外注依頼の交渉・契約を担当しています。

「リーナー見積」導入の背景と抱えていたソーシング課題

ー「リーナー見積」導入の背景について、まず導入の目的を教えていただけますか?

村田様:「リーナー見積」を導入した目的は、ソーシングフローを構築するとともに、ソーシングデータを蓄積し、データを基にした業務改善を行うためです。

ー「リーナー見積」導入前に抱えていたソーシングの課題を教えてください。

村田様:課題は、アナログな業務フローによる業務の非効率さと、ソーシング力が各バイヤーの力量に依存していることから、情報資源が失われ、サプライヤーの競争環境を構築できていないことでした。

ー「アナログな業務フロー」について、従来どのような業務フローに沿って業務を行っていたのでしょうか?

村田様:ソーシング業務における見積取得は、研究員がメールで直接サプライヤーへ見積もりを依頼し、回答もメールで受け取っていました。返事がないサプライヤーには、メールや電話で再度依頼しており、サプライヤーが複数関わる案件ではその数に伴い事務作業量が増えていました。また、受け取った見積書は書式が異なるため、エクセルに転記して比較表を作成していました。

ーソーシングフローの改善に取り組まれたきっかけは、アナログ業務の改善が大きな理由だったのでしょうか?

村田様:メールや電話、エクセルを使った業務の非効率さも課題ではありましたが、最も大きな課題は、アナログな業務フローによってソーシング情報の蓄積と共有ができない点にあると感じていました。
購買組織内で共有できていた情報は結果のみであり、サプライヤー情報や選定経緯、比較検討後に不採用となったサプライヤーおよび、その理由などの情報は社内で共有されていませんでした。そのため、同じ情報を再取得するような業務も発生していました。

また、ソーシング業務は個人の力量に大きく依存しており、経験年数に応じて知見やサプライヤーとのつながりが広がるため、ベテランと若手の間にスキルの差が生じていました。会社が保持するデータベースは存在するものの、業務フローとして組み込まれていないため、情報の活用が個人に委ねられており、結果として情報格差やスキルの差が生じていました。そして、異動があると組織から情報がなくなってしまうという課題がありました。

また、もう一つの課題として、サプライヤー間で適正な競争環境が形成されていない点も挙げられます。見積を取得する研究員は価格交渉を行うものの、コスト分析はされておらず、品目単位でのサプライヤーの優位性を把握できていない状況でした。

「リーナー見積」を導入した理由と決め手

ー「リーナー見積」を選んだ理由、決め手を教えてください。

村田様:ソーシングフローを構築するためのサービスを探す中で、他の複数のサービスと比較しました。最終的にリーナー見積の活用を決めた理由は2つあります。

一つ目は、サポートが充実していた点です。質問へのレスポンスが早く、弊社からの要望に対してエンジニアとの討論の場を設けていただくなど、丁寧に対応していただき、納得感を持って進めることができました。また、導入後もサプライヤーからの問い合わせをリーナーさんが直接受け付けてくれるため、導入後の安心感と手間の少なさも決め手になりました。

二つ目は、ソーシングに特化したサービスである点です。既存の基幹システムと機能が重複せず、不足していたソーシングの領域にぴったりと合う、ありそうでなかったシステムであったことが、リーナーを選んだ理由です。

「リーナー見積」導入後の変化と効果、AGC横浜テクニカルセンターにてコスト削減を達成

ー「リーナー見積」を活用することで生まれた効果について教えてください。

村田様:「リーナー見積」利用前のデータはありませんが、相見積もりの取得数が増加したと感じています。「リーナー見積」を活用した購買フローでは、相見積もりの取得率が過半数を超えています。同じ品物を再発注する場合は相見積もりが不要となるため比率が減少することもありますが、それでも依然として平均で過半数を超えています。また、相見積もりとコストダウンの相関関係も数字として明確に表れており、利用部署だけでも10%以上のコストダウンが達成されていることから、強固なソーシング体制が構築されていると考えられます。

また、従来は業務の情報を基本的に各個人で管理していたため、「これを買うにはどこの商社に問い合わせればいいか」というような業者探索に関する問い合わせが頻繁にきておりました。しかし、「リーナー見積」導入後は、各社の取扱品目が一覧化され、タグで管理できるようになったため、購買組織以外の部署でもサプライヤーの探索が容易になりました。サプライヤー情報や交渉経緯など業務の情報を集約することで、属人化させない情報共有も進んでいます。

その他にも、新規商流の開拓や定期購入品の見直しにかかる工数と時間の削減につながりました。

現場とサプライヤーの反応「リーナー見積」導入後の評価

ー「リーナー見積」の運用において不安に感じていたことはありますか?

村田様:社内の使用者やサプライヤーへリーナー導入の経緯やメリットについて説明し、それらについて理解を得ること、そして実際に活用が進むか不安に感じていました。見積を取得する立場の方からすると、現状問題が起きていないため、「業務フローを変える理由がわからない」と思われるのではないかと懸念していましたが、サプライヤーの探索や社内の購買フローの一部が楽になる点について、前向きな意見が上がっています。

約100品目を購買する従業員が業務の煩雑さを解消するために「リーナー見積」を利用した結果、見積業務が簡素化されただけでなく、コスト削減にもつながるケースがありました。このように、「リーナー見積」を活用することで効果が実感されています。さらなる活用の推進が必要ですが、運用開始後、徐々に活用が広がっています。

ーサプライヤー様からの反応はいかがでしょうか?

村田様:費用負担がなく、簡単に使える点が好評でした。また、「リーナー見積」を通じてこれまでやり取りのなかった方から初めて見積依頼を受け、顧客の新規開拓ができたといった声も数社から寄せられました。

導入後の運用と今後のソーシング改善への取り組みについて

ー社内での展開において、大変だと感じたことや工夫されたことはありますか?

村田様:使用者への説明と、その後の日々の運用の効率化です。使用者への説明では、活用方法や操作が分からないときにすぐに解決できるように、1つ2〜3分のマニュアル動画を目的別に作成しました。動画の再生回数を確認することで、使用者が何を知りたいのかも把握できます。

また、運用の効率化については、社内の共通プラットフォームを活用して専用の質問窓口を設け、個別のメール対応を削減し、スピーディに使用者の疑問が解決できるようにしました。
活用を推進するために、「リーナー見積」の活用レポートも公開していました。レポートには部署別利用者数、担当者別コスト削減率、利用頻度の高い人の発表が含まれており、実際の数値を公開することでチーム全体を盛り上げ、良い影響を広げることを目的としていました。

ー今後の課題、そして調達部門としての取り組みについて教えてください。

村田様:今後、リーナーを活用して実現したいことは、「ソーシングの省力化」「コスト削減」「個人のソーシング力を強化できるプラットフォームの構築」の3つです。

すでに運用開始していますが、今後も「リーナー見積」の導入、そしてソーシング業務をシステム上で行うことの本質的な理解を広げることが重要だと感じています。

そのためには、リーナー見積の活用メリットを実感してもらい、業務が楽になる運用を実現する必要があります。まずは、各部署の要望に応じたテンプレートを準備し、活用しやすい環境を整え、調達組織全体の高度化を目指していきます。

ーありがとうございました。

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